税務コラム

関信会広報部 編集長後記

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かんしんえつ 2012年4月

個人所得税の確定申告、その後の整理などが終わり、桜の季節がやってきた。地球温暖化の影響で、桜の開花は早くなり紅葉は遅くなったということだが、今年の桜は入学式に合わせて咲いたようだ。

満開の桜の中、父が天国に旅立ってから3年経った。これからずっと、桜の花を見ると父を思い出すことだろう。母が元気なのは幸いだ。

父の葬儀の後、お墓や仏壇の売り込みが多いのは当然だが、税理士の事務所から相続の手続や申告についての案内がきたのには驚いた。電話もあったので、「娘が税理士だから大丈夫」と断ったら「相続が苦手な税理士もいる」としつこくて困ったと母が言っていた。葬儀をお願いした業者から情報がもれているのだろうかと不安になった。

ラジオで「相続手続や名義変更を代行します」というCMを聞いた。最近、弁護士や司法書士などのCMも多くなった。なかには「夜間・休日も相談OK」「相談は無料」というものもある。相談したいのだがどこに行ったらよいかわからないという方には、便利でよいかもしれないが、CMには疑問がある。節税を売りにした営業や「お客様紹介します」というメールも多い。

税理士試験を受けているときには、合格すればばら色の将来があると思っていた。税理士登録をしても、自分から動かなければお客様は見つからない。税法はもちろん関連業務についての勉強も続く。パソコンが苦手などと言っていられない。色々な経験を積み重ねていく中に今の自分がある。

 税理士登録をして数年で廃業したり、業務停止処分を受けたりする方がいるという。あせる気持ちもわかるが、初心を忘れずに自分を信じて大切にしたい。

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