税務コラム

関信会広報部 編集長後記

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かんしんえつ 2012年6月

また今年もクールビズの季節がやってきた。短めのズボンとポロシャツというスーパークールビズというのもあるようだ。税理士会の総会の案内にも「クールビズ」と記載があった。そうはいっても場所や内容によるし冷房がきついこともある。条例などで冷房の設定温度や服装を決めてもらいたいものだ。

昨年は震災直後から、節電は当然、原発に代わる太陽光発電や資源エネルギーの利用が話題になった。いつのまに事故原因の調査が終わらないうちに原発の再稼動の方向になったのだろう。今も復興が進まず、避難生活を続けている方々のことを考えているのだろうか。

先日、震災直後から現地に入り、被災者の救助や亡くなった方々の収容にあたった自衛隊や、死亡された方を特定する仕事をされた歯科医師の話を聞いた。言葉で言い表せないほどのつらい厳しい内容だった。ショックで涙が止まらなくなった。仕事とはいえ、感情を持った人間である以上耐えられるものではない。それを超える強い使命感と責任感は尊敬に値する。

私たち税理士にも使命があるが、そこまで強いものを一人一人が持っているとは思えない。税理士法1条にあるように、「・・税務に関する専門家として、独立した公正な立場において・・納税義務の適正な実現を図る・・」という国の財政を支える大切な仕事である。

消費税の税率アップについて、今国会の会期中に決まるのかまだわからない。しかし、なぜ上げる必要があるのか、社会保障と税の一体改革の中で議論が尽くされないままでよいのか。震災後の復興を進めるためにはどうしたらよいのか。税理士会からももっと意見を言わなくてはならない。

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