税務コラム

関信会広報部 編集長後記

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かんしんえつ 2013年3月

個人所得税の確定申告で、医療費や住宅ローンがあれば税金が戻るということは、誰もが知っている。新聞や雑誌を見ると還付への期待がふくらむが、源泉税の額までだとわかるとがっかりする。

税理士事務所では、今が1年で一番忙しい時期である。お客様にお会いすると、病気や身内の不幸の話が多く、成年後見制度の説明が必要になることもある。国民年金をもらいながら細々と事業を続けている方も多い。私のお客様も高齢化が進んでいる。医療費の領収書の山をながめて「忙しい」と言えるのも今だけかもしれない。

現役世代の方からは、「税金が高い」と言われる。税金だけではなく社会保険など給与から控除される金額が大きいのだが、もっとわかりやすくできないものか。その点、消費税はわかりやすい。複数税率やインボイス導入ということになると、税理士や事業者には複雑なものになるのだが。

私は、大学生のときからずっといけばなを続けている。最近、高校の華道部の手伝いをするようになった。太古から世界中で花は人の心を癒してきた。学校や家、職場に花があると気持ちがやさしくなり、争いをなくすこともできる。環境にもよい。花の生産者や関係者が、文部科学省や農林水産省と協力して、「花育(はないく)」という授業をするようになった。

これからの華道部では、「花育」といっしょに「租税教育」もしていきたいと思っている。税金について正しく理解し、日本の将来を考えていこうと、日頃から色々な場で話をしていくことが大事である。

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